ユーカリコーヒー(お休み中)

糸紡ぎ、編みもの、本・・・趣味と日々の雑記

イギリス・アイルランド一人旅④ ウィンダミアのフットパス

少し日が開いてしまいましたが、イギリス・アイルランド旅行記の続きを。

今回は私が帰国後、山登りを始めるきっかけのひとつとなった

「フットパス」についてです。

 

 

イギリス発祥 フットパス

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「フットパス」を改めて検索してみると、イギリス発祥の言葉のようです。

森林や田園地帯、古い街並みなど地域に昔からあるありのままの風景を楽しみながら歩くこと【Foot】ができる小径(こみち)【Path】(日本フットパス協会HPより)

 

湖水地方ではこのフットパスがあちこちで見られました。

車の心配も無く、出会う人も少なかったので気ままに歩くことができます。

 

ORREST HEAD(オレスト・ヘッド)へ続くフットパス

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ウィンダミア駅近くに「オレスト・ヘッド」という標高239メートルの丘があります。

片道30分程度で上れるこのフットパスが好きで、滞在中2回訪れました。

 

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道はとても良く整備されています。

石積みの塀はツタやコケにくるまれて、緑の香りが立っていました。

 

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森の中を一人で歩くというのは、自然の静けさの中に身を置くことなんですね。

 

地面を踏む音、木々の間を通り抜け触れていく風、目に映る緑の色と湿った香り。

頭の中で雑音のような、細々とした考え事が落ち着く頃

無心になって歩を進める感覚は、集中して編みものをしている時と似ています。

 

集中を抜けた先にある、

少し気だるい疲労感と美しい景色のご褒美が待っているところも同じ。

 

丘の上からの眺め

丘の上まで登り切ると、360度景色を見渡すことが出来ました。

写真に見えている湖はウィンダミア湖です。

 

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1回目に登ったときは少し雲が出ていましたが・・・

 

 

 

 

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後日改めて登ったときには、雲ひとつ無い青空が広がっていました。

  

 

 

 

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6月末にしてはとても暖かく、風が穏やかに吹いてうっとりするくらい気持ちが良かった。

山での楽しみ方を知った今、この景色の中お湯を沸かしてコーヒーでも飲めたらもっとのんびりできるよ・・・と当時の私に教えてあげたくなります。

 

 湖畔へ向かうフットパスへ

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次はウィンダミア湖の湖畔を目指し、別のフットパスへ足を伸ばします。

 

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先程のものとは違い、路地裏を通る細い道。

なにか物語へと続きそうな雰囲気に心が躍ります。

 

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名前は分からないけれど、黄色が鮮やかな花に元気をもらって。

 

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湖が近づいてきました。

 

町中に川が流れている景色は日本でもよく見かけますが、

山や木々の間から湖が出たり隠れたりする景色はなんだか新鮮です。

 

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途中、ニュージーランドへ行ってから大好きになった羊の放牧地が。

 

道は、なんと牧草地のど真ん中を通っています。

人慣れしているのか、近くを通っても逃げないので少しドキドキ。

 

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 木々の木陰の下をしばらく歩き、湖畔に到着。

 水面が静かに揺れていました。

 

気づけば10㎞以上、歩いていた

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ウィンダミアに来る前のロンドンでもそうでしたが、

今回の旅行中はとにかく、よく歩きました。

スマホの記録によると、1日平均して10㎞~15㎞の距離を歩いていたようで驚きます。

 

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旅行先であちこち歩き、土地勘をつけることが好きだったのがひとつ。

イギリスでバスに乗る勇気が無くて、仕方なく歩いていたというのがひとつ。

 

後者はなんとも情けない理由ですが、

嬉しいことに帰国後1日働いてみるとなんだか以前より疲れにくい。

「体力が付く」ってこういうことか・・・と運動の大切さを実感したこともあり、体力維持のために登山を始めたのでした。

 

運動の選択肢として登山を選んだのは、イギリスでフットパスの気持ちよさを実感したおかげです。

 夏の暑さに怖じ気づき、ここひと月程山から遠のいていましたが、明け方から登れば涼しいよと聞いたので、近々登ってみようかな。

 

次回のイギリス・アイルランド旅行記は・・・

絵本『ピーターラビット』の世界を味わいに、船で湖を渡りHill Top(ヒルトップ)へ。

この旅行中、日本人が一番多かった場所でもあります。

 

私も憧れの場所に来られた嬉しさに写真をたくさん撮ってしまいました。

次回、たっぷり紹介できたらと思います。

 

人が苦手な私の山登り

仕事の立場上、たくさんのスタッフの話を聞くことが多い日々。

 

一人一人考えていることも受け取り方も、指示に対する理解度も熱量も違うので、みんなが100パーセント納得できるような答えを出すことは難しい。

分かっているつもりでも、こちらの決めたことで声を上げないスタッフの負担が増えてしまってはいけないと、どうすればいいのか周りと相談しつつ頭をひねる毎日です。

 

仕事自体は嫌いでは無く、入社してから今年で9年目になります。

 

勤続年数が上がるにつれて立場が変わり、任される仕事も責任が絡んでくるようになりました。

入社3年目くらいが一番気楽で楽しかったなぁ。

 

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そんなこんなで仕事上の人間関係に疲れがちな私が、去年の秋頃から始めた趣味のひとつが山登りです。

 

たくさんの人が訪れる有名な高山などはまだまだ先の夢として、近場の低山をあちこち試しながら登っています。 

マイナーな山が多いのか、登っていて人に会うことはほとんどありません。

 

そのような環境が心地よく、日常から離れて一人になれる場所としても山登りは自分にとって大事なものになってきました。

 

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前の休日に近場でも割と有名な山に登ってみると、思っていた以上に人がたくさん。

山登りに来たのか、人に挨拶しに来たのか分からないくらいでした。

静かに過ごしたかった私にとっては少し面食らう状況です。

 

すれ違う人と挨拶をする中で、たまに挨拶が返ってこない方もみえますし、中には目も合わない方も。

 私もそうですが、「人と話したい時」と「一人で静かに過ごしたい時」とその時の心持ちは人それぞれです。

周りに迷惑をかけなければ、山でどう過ごすのかはその人の自由。

 

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山頂が賑やかだったので、少し下った人がいない場所を探して休憩しました。

 

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今回の山ご飯は餃子トーストです。

山でホットサンドメーカーを使ってみたくて、初めて持ってきました。

とっても美味しかったけど、これは面白い顔をしないとこぼさず食べられない。笑

 

編みもの道具もリュックに詰めてきましたが、どこも人がいて気楽に編める場所を見つけられませんでした。

次はもっとマイナーな山に行こう・・・とアウトドアだけど引きこもりたい、複雑な気持ちで下山したのでした。

 

みなさんはどんな山登りをされているのでしょうか。

似た心境の方もいらっしゃるはず・・・と山懐の大きさを見るに思う、今日この頃です。