ユーカリコーヒー

本、編みもの、山・・・趣味と日々の雑記

『ペスト』読了と『淳子のてっぺん』

先月「『ペスト』を読んでいます」というブログを投稿しましたが、

昨日やっと最後まで読み切ることができました。

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上のブログでも書きましたが、私はこの作品の文章がどうにも馴染めず。

理解した上で読み進めようと思うとページをめくれなくなってしまうので、文字を追うだけでも良しとして読破に至りました。

流し読みのようになってしまった部分もありますが、思ったことや感じたことを少しだけ。

 

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広がっていく病の前に、人間ができることの少なさ、無力さが終始冷静な目線で記され物語は進んでいきます。

効果の出る医療も無く、感染と判断された人は隔離され苦しみながら亡くなっていく。

死者の数が増えるにつれて亡骸の扱いも日に日に粗末になっていきます。

遺族でさえもそれを責められないですし、そうでもしないと「処理」が追いつかなくなる。

それまで当たり前にしていた、人としての尊厳を守る行いが難しくなる中で正気を保てなくなる人が出てくる。

 

そんな中、人として個人としての自分を静かに地道に、意識的にも無意識的にも守っていられた人物がいました。

登場人物のリウー、タルー、グラン、喘息のお爺さんがこれにあたります。

対照に、その時々の状況や情報に踊らされつつも自分の考えを改め成長していくような人物も描かれていましたが、私は前者の存在に安らぎを得ました。

 

冷静に目の前のことを地道に取り組む。

他人と比べること無く、誰の迷惑にもならないところで自分の気持ちに正直に従う。

それが世間一般的に素晴らしいとか優れているなどと言われようが言われてなかろうが関係なく。

 

憧れはあっても今の自分にはまだまだ難しいことばかりです。

世の意見に振り回されず、自分の意見を心に保てるよう生きていきたい・・・この文章を打ちながら改めて思いました。

 

読み終わった後は何も理解できてない気がしていましたが、こうしてみるとちゃんと芽吹いたものがあったようでほっとしました。

歳を重ねたときに読み返して、今の自分との受け取り方の違いを感じたい・・・そんな作品です。

 

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そして、『ペスト』の次に読む本はこちら。

淳子のてっぺん (幻冬舎文庫)

淳子のてっぺん (幻冬舎文庫)

  • 作者:唯川 恵
  • 発売日: 2019/08/06
  • メディア: 文庫
 

 ペストと一緒に本屋さんで購入した本ですが、進みの遅いペストを前にずっと本棚で待機してもらっていました。

私は山登りが趣味なので、問答無用で楽しめると思っています。