不安な気持ちに寄り添う 角銅真実さんの音楽
涼しさの残る5月頃にラジオで流れた曲がこちら、
角銅真実さんの『Lark』です。
角銅真実 - Lark~November 21~わたしの金曜日
森の中を風が吹き抜けるような心地よさ。
ラジオを聴きながらiTunesストアでアルバムをダウンロードし、今もよく聴いています。
◎
今日は仕事が休みで、午後から家のワンコをトリミングに連れて行く予定でした。
予定が変更になったのは、ワンコが急遽手術を受けることになった為。
最近ちょっと元気が無くて、体も熱っぽかったので昨日動物病院に行きました。
血液検査とエコーで診察してもらったところ子宮に陰があり、この陰(異物)のせいで痛みが出てぐったりしているそう。
手術自体難しいものではないし、まだ他の臓器もしっかりしている今のうちに子宮を取っておいた方が良いとの判断でした。
その後は家に帰り、今日の朝改めて病院へ。
もしかしたらこのまま帰ってこないかもしれない…なんて縁起でもないことが頭をよぎります。
ワンコは今の子で3代目になりますが、手術をしたのは今回が初めて。
朝連れて行ったときは私も不安と緊張で、泣くのを堪えて説明を聞くのが精一杯という有り様でした。
預けて車に戻った瞬間どばーーっと涙が。
術後の夕方、様子を見に行くと
ゲージの中で立ち上がってこちらを見つめるうちの子が・・・(残念ながら、今日はそのままお泊まりだ)
点滴につながれてはいるけれど、元気な様子が見られて一安心です。
(ヨークシャテリアの女の子)
小さい体で、よくがんばったね。
気が小さい子なので病院のゲージに長くいるよりも
家に帰って休ませた方が良いと、明日の朝迎えに行くことになりました。
聞けばお腹に包帯も巻いていないし、首に付けるカラーもしなくて良いとのこと。
そんな軽装備で済むとは・・・獣医さんってすごいなあ。
不安な気持ちでいっぱいの1日でしたが、角銅真実さんの曲はそんな気持ちにそっと寄り添ってくれるようで。
優しくて、不思議な魅力のあるサウンド。
出会えて良かったなと思います。
お気に入りの3冊 / 菊池亜希子さん
前回は菊池亜希子さん(以下あっこちゃん)の新しい著作、『へそまがり』についてブログを書きました。
あっこちゃんの本は前から好きで、新しく出版される度に買ったり借りたりをして読んでいます。
今回は、今まで読んだ中でお気に入りの3冊を紹介させてください。
『みちくさ』(小学館)
訪れた町をエッセイ・写真・地図(全部手描き!)で紹介していく内容で、雑誌『PS』の連載をまとめたもの。
あっこちゃんを知るきっかけになった本でもあります。
私は東京の日暮里で、この本に載っているお店(主に手芸店)巡りをしたことがありました。
しかし、紹介されていた洋食屋さんがあまりにも趣がありすぎて、迷いに迷って入れなかったという思い出が。
ちょっとの怪しさとドキドキも味わっていたら、みちくさはより輝いただろうにな。
あっこちゃん目線のガイドブックとしても楽しめるシリーズです。
◎現在1~3巻まであり
『好きよ、喫茶店』(マガジンハウス)
「喫茶店」っていいですよね。
薄暗くて、あつあつの珈琲が飲めて、自分の世界が作れる場所。
あっこちゃんが教えてくれるのは、「通」になったような嬉しさや誇らしさを感じるお店ばかりです。
2年くらい前、安藤裕子さんのライブ を聴きに友人と東京へ。
ライブ以外の時間はこの本に載っている喫茶店を渡り歩きながら一緒に編みものをして過ごしました。
『みちくさ』と同じく エッセイ・写真に加えて、お店の内装があっこちゃんお手製のイラストで描かれています。
イラストで目にしたオブジェなどをお店で見つけて「本に描いてあったやつ!」と内心にんまりするのが、楽しみ方のひとつです。
◎『続・好きよ、喫茶店』もあり
『絵本のはなし』(白泉社)
好きな人の「好きな物」の話を聞くって楽しい。
「好きな物」が「自分も好きな物」ならなおいっそうです。
タイトルの通り、あっこちゃんが絵本を紹介してくれるのですが、それぞれ絵本のイメージに合わせたスタイリングになっていて、それがとっても可愛い。
(表紙写真は確か、『くまの子ウーフ』の頁だったかな・・・たまりません)
服が大好きなあっこちゃんならではの表現、世界観にキュンとします。
本を楽しんだ後は、気になった・読みたくなった絵本を見つけに図書館へ。
1冊の本から次々に楽しみが繋がって、お得に感じてしまう1冊です。
- 以上、お気に入りの3冊でした -
本屋さんや図書館で見かけましたら、是非手に取ってみてください。
中をぱらぱらっと見るだけでも、かわいい気持ちになれる本ばかりです。
◎
余談ですが 前回のブログを書いた次の日、改めて読み直してみると「我ながら伝わらない文章だなぁ」と感じ反省・・・。
大幅に加筆修正しました。
(今回のブログは加筆部分が長くなりすぎた故の産物だったり・・・)
"夜に書いた手紙は出すな"と言いますが、私の場合 ブログも書いてから少し寝かせた方が良さそうです。
自分が納得できるブログにするのって難しい、けど面白い。
菊池亜希子さん著『へそまがり』
ゆっくりゆっくり読んでいた菊池亜希子さん(以下あっこちゃん)の『へそまがり』。
本日読了いたしました。
こちらは、月刊誌の『リンネル』に2016年8月~2020年3月の間連載されていたエッセイをまとめた1冊。
絵も描けるあっこちゃん(今までの著書も自分のイラストを使うことがほとんど)ですが、今回は小川雄太郎さんというイラストレーターの方がエッセイに合わせて絵を描かれているようです。
イラストは表紙にあるようなシンプルで構造的なものが多く、本に使われている6色の柔らかい紙と、あっこちゃんの文章とがちょうど良く合わさってひとつの作品になっています。
今までは服や物・場所や人など、あっこちゃんの好きなものを通して人柄が伝わってくる内容が多かったのですが、今回は文章そのものから想いが伝わってきます。
結婚・妊娠・出産・子育て・・・と30代のあっこちゃんに起こった様々な出来事が詰まっていて、中には書くのに勇気がいっただろうな、と思うものも。
ごろんと横になりながら読むと「よしよし」と慰められているような、キライな自分もまるっと包んでくれているような、そんな気持ちにしてくれます。
あっこちゃんが弱い部分も書いてくれたから、ぐんと優しい本になっているのだと思いました。
中でも「私の好きな私」というエッセイが心に残っています。
「その人を好きかどうかよりも、その人といるときの自分が好きかどうか」
背伸びをせずに そのままの私で のびのびといられるか。
そんな自分を、自分でちゃんと好きだと言ってあげられるか。
私に足りていなかったのは、こういう考え方だなあと。
人であれ、ものであれ、今後自分の基準のひとつとして大切にしていきたい。
そんな言葉に出会えた1冊でした。
最終更新:2020年07月11日
私の好きな<児童書・絵本>6冊
本を扱う仕事に就いています。
今は人事や労務関係の仕事が増えてしまいましたが、
一番長く携わったのは児童書関係でした。
良い絵本は変わらず、どの時代の子どもにも好かれるようで
『ぐりとぐら』や『キャベツくん』、『だるまちゃんとてんぐちゃん』など
昔から読み継がれている絵本が沢山あります。
栄養の多さに加えて物としての魅力も大きく、私も絵本が大すきになりました。
あまり数は持っていませんが、特にすきな6冊を紹介させてください。
- 『バムとケロのもりのこや』 島田 ゆか
- 『きょうはなんのひ?』 林 明子
- 『ジャイアント・ジャム・サンド』 ジョン・ヴァーノン・ロード
- 『ペレのあたらしいふく』 エルサ・ベスコフ
- 『時計つくりのジョニー』 エドワード・アーディゾーニ
- 『ふしぎな木の実の料理法』 岡田 淳
『バムとケロのもりのこや』 島田 ゆか
子どもから大人まで楽しめる、人気のシリーズです。
二人の持ちものや部屋の小物ひとつひとつまで細かく描かれていて、
絵を眺めているだけでも楽しめます。
私が持っているのは「もりのこや」ですが、この「おかいもの」が1番すき。
(魅力的<もの>が、たっくさん出てくるのです)
『きょうはなんのひ?』 林 明子
「まみこ」という名前の女の子が、両親の結婚記念日に楽しい仕掛けを考えます。
仕掛けに使われた まみこ のお手紙は、林明子さんの娘さんの文字だとか。
お母さんの笑顔がハンサムでとってもすき。キュンとします。
林明子さんは好きな本が多くて選びきれません。
色使いも鮮やかでとてもきれい。
見ていると心と目が喜びます。
『ジャイアント・ジャム・サンド』 ジョン・ヴァーノン・ロード
有名な絵本が続きましたが、この本はマイナー寄りではないでしょうか。
「むんむん むしむし あつい なつ
チクチクむらに とんできた
4ひゃくまんびきの ハチの たいぐん」
・・・という大変な事態に、村人は大きな大きなパンを焼き、バターとジャムを塗ります。
そのジャムにハチがおびき寄せられたところを、もう1枚のパンでサンド!
見る人によってはゾワゾワしてしまうようですが、
私はこの、ちょっとの不気味さも相まって大すきな1冊です。
同じ作者でもう1冊『にげだしたローラー・スケート』という絵本がありますが、
現在流通はしていないようです。
『ペレのあたらしいふく』 エルサ・ベスコフ
私はもの作りをするお話が特にすき。
育てた子ヒツジから毛を刈り取り、毛をすき、糸を紡ぎ、染め粉で糸を染め、布を織り、服を仕立てる・・・
ペレは大人の手を借りながら、自分の服を完成させます。
もの作りの過程の中にある手間が見えにくい時代。
その手間の中におもしろさがいっぱい詰まっていると思います。
『時計つくりのジョニー』 エドワード・アーディゾーニ
もの作りのお話をもう1冊。
ジョニーはジェーンおばさんからいただいた『大時計のつくりかた』という本が一番のお気に入り。
ある日「ぼくも、大時計をつくろう」と思いつきます。
お父さんもお母さんも、学校の先生も他の子ども達も「ばかなことをいって!」と相手にしなかったり、からかったり・・・。
そんな中、立派に大時計を作り上げたジョニーの気持ちを思うと、私も一緒に深い満足を感じられるのです。
アディゾー二のペン画も印象的。
もの作り関連ですと、このシリーズもおすすめです。
『ふしぎな木の実の料理法』 岡田 淳
最後に、絵本ではありませんが、好きすぎて購入した単行本の紹介です。
「こそあどの森の物語」シリーズとして、現在12巻まで出版されています。
シリーズの第1作目にあたるこちらは、こそあどの森の住人とその住んでいる家を見ることができるお話。
挿絵で描かれているお家の断面図や家具、細かい仕掛けなどが具体的で、
本当にこんなお家があるんじゃないかな、造れるんじゃないかな・・・という気持ちになります。
主人公のスキッパーという男の子が無口なこともあってか、物語もとても静かで穏やかなのも良いなぁと。
読むと優しい気持ちになります。
たまに児童書を手に取ると、自分の日常とは違った視点に はっとさせられることがあります。
大人になった今だからこそ分かることや、感じることもたくさんあるはず。
私も久しぶりに、絵本を一冊買って帰ろうかな。
編みもの動画#3 カフェでの撮影
先日、地元のカフェで編みもの動画を撮影しました。
シンプルな内装と、机の手触りが大好きなお店です。
アイスコーヒーがとっても美味しい。
今回の動画も観ていただけると嬉しいです。